2013年6月のバックナンバー

2013.6.15

村上春樹文学における図書館 ―『海辺のカフカ』の甲村記念図書館を中心に

村上春樹の小説において、図書館は頻出する場所の一つである。図書館本来の性格を手がかりとし、図書館の本質を究明した上で村上春樹の図書館、とりわけ『海辺のカフカ』に登場した「甲村記念図書館」(以下「甲村図書館」と略す)の深層的意味を分析してみたいと思う。