マニラ:「広がる日本語の輪!-高校生向け新教材"enTree"が完成」

マニラ日本文化センター

フィリピンでは2009年に教育省の主導で、日本語、スペイン語、フランス語の3つの外国語を選択科目として高校のカリキュラムに導入する計画が始まりました。2011年までの2年間をパイロット期間とし、各地の試験校において、これらの外国語教育が実施されます。
マニラ日本文化センターでは、日本語の学習をきっかけとして、異なる言語や文化に対する好奇心を養い、さらにコミュニケーション能力、問題解決能力といった自己実現力を育むことに重点を置いた独自教材の作成を進め、今般『enTree ? Halina! Be a NIHONGOJIN!』(以下、「enTree」とする)と題した教材(教師用指導書、ワークブック)を完成させました。

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楽しみながら日本語を教えられるよう表紙も可愛くデザイン

この『enTree』は1学年分(全2学年分)が16課で構成され、世界中で日本語を学ぶ同世代の若者と交流する上で必要なコミュニケーションのための日本語を学習し、さらに日本の文化を学びながら、日本や世界の国々と、フィリピンとの共通点や相違点を考えることで、異文化への理解やフィリピンの価値を再発見できるよう方向づけられています。また、タイトルの「enTree」には、国際社会への入口(Entry)として、楽しみながら(e: enjoy, experience等)日本語(n: nihongo)を学ぶことで、自分の学びの木(Tree)をどんどん大きく育ててほしいという期待を込めました。また、副題にある「Halina」は、フィリピノ語で「さあ、おいでよ!」を示し、「世界中の日本語人(日本語を話す人々)の輪に加わろう!」といった意味をもちます。さらに、自己評価のために「J-Tree」という木の形をした表を用い、学んだことを木の葉に書き込むことで「J-Tree」がどんどん大きく枝葉を広げていく仕組みになっています。「enTree」の「Tree」はこの「J-Tree」ともつながっています。


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日本文化体験のため、浴衣を着て研修に参加

この教材を用いて、4月12日から5月21日までの6週間にわたり、フィリピン人の現役高校教師(英語科・社会科教師中心)対象とした教師研修を実施し、マニラ首都圏の高校14校から29名が参加しました。研修に参加したF.トレス高校のエドワード先生は6月からはじまる新学期に向けて、「子どもたちに文化的に寛容であることの大切さを教えることができる。自分なりにアレンジして教えていきたい。」と意気込んでいます。

フィリピン各地の高校で、日本語教育の木が根付き、枝を伸ばして大きく成長していくために、マニラ日本文化センターは今後も支援を続けていきます。

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