Behind the Scenes ―舞台裏から

毎回、特集を組んでお届けするウェブマガジン「をちこち」。
国際交流基金(JF)が世界各地で行っている幅広い活動について、実現に至るまでの苦労や楽しさ、ご当地ならではのハプニング、スタッフでなければわからないエピソードを、バックステージからスタッフがご紹介します。関連記事もあわせてお楽しみください。

2022.7.25New

日本語で、ともに生きる <4>
相互理解のための日本語を目指して―JF日本語教育スタンダードを中心に

【特集077】国際交流基金(以下、JF)では1972年の設立以来、海外の日本語教育を支援する事業を長らく行ってきました。当初は日本理解を促進するための日本研究者養成が中心でしたが、日本の国際的な影響力が高まるにつれ、先進技術の獲得や訪日希望者の増加、現地公教育での外国語科目としての導入、そしてポップカルチャー人気など、日本語学習の目的が多様化し、その時々の現地の要望に沿った事業が求められるようになりました。

2022.3.25

内なる多様性 <4>
2021年度国際交流基金地球市民賞授賞式レポート

【特集076】国際交流基金(JF)では1985年から、国際文化交流活動を通じて、日本と海外の市民同士の結びつきや連携を深め、互いの知恵やアイデアを交換し、ともに考える団体へ「国際交流基金地球市民賞」を贈呈しています。2021年は一般社団法人エル・システマジャパン(東京都千代田区)、学校法人ムンド・デ・アレグリア学校(静岡県浜松市)、特定非営利活動法人名古屋難民支援室(愛知県名古屋市)の3団体が受賞しました。 2022年3月1日に行われた授賞式は新型コロナウイルス感染症対策のため、昨年度に引き続きオンラインでの開催となりました。

2021.12.23

コロナ禍の世界を文化でつなぐ 第48回(2021年度)国際交流基金賞 <1>
第48回(2021年度)国際交流基金賞 授賞式レポート

【特集075】国際交流基金(JF)創立翌年の1973年から毎年開催されてきた国際交流基金賞が、新型コロナウイルス感染防止により中止になって1年。2021年は、是枝裕和氏(映画監督)、宮田まゆみ氏(笙奏者)、ベトナムのハノイ国家大学外国語大学日本言語文化学部/ハノイ貿易大学日本語学部/ハノイ大学日本語学部、ドイツのイルメラ・日地谷=キルシュネライト氏(ベルリン自由大学教授)という、例年から1名・組増えた多彩な4名・組が受賞し、10月20日に東京都内で授賞式を開催しました。

2020.12.18

「新型コロナウイルス下での越境・交流・創造」JFの取り組み<7>最終回
いつでもどこでも日本映画 ―デジタルとリアルのJFF事業から―

【特集073】世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスにより、さまざまななりわいが打撃を受けており、芸術もその例外ではない。インドでも、映画館および劇場などの文化施設は2020年9月になっても営業許可が出ておらず、映画館では大規模なリストラがあったという話も聞いている。見えないウイルスとの静かな戦争はいつ終息するのか分からず、暗い気持ちになることもある。

2020.12.18

「新型コロナウイルス下での越境・交流・創造」JFの取り組み<6>
コロナ禍のもたらした事業地域拡張の可能性 ―沖縄とタイ深南部をつなぐ―

【特集073】コロナに関しては2020年11月現在落ち着きを見せているタイですが、2020年3月には他の多くの国と同様に非常事態宣言が発令され、ロックダウンとなり、数多くの文化芸術事業が行き場をなくしました。そんな中、バンコク日本文化センターとして、人の行き来やイベントが実施できない環境において、新たな文化交流のプラットフォーム構築が急務であると考え、5月に「Solidarity in Social Distancing: Cultural Exchanges in the New Normal Life(物理的な距離を保ちながらの連携~新たな日常における文化交流~)」と題し、オンライン上で行う文化交流事業の企画公募を広く行うこととしました。

2020.11.17

「新型コロナウイルス下での越境・交流・創造」JFの取り組み<5>
オンラインでつながる全国各地の国際交流団体

【特集073】海外での事業が多い国際交流基金ですが、国際文化交流に取り組む日本各地の団体を対象に「国際交流基金地球市民賞」を贈る事業も行っています。「文化芸術による地域づくりの推進」「多様な文化の共生の推進」「市民連携・国際相互理解の推進」の3分野を対象に、これまでの35年の歴史の間に受賞団体は109となりました。2016年からは従来の顕彰に加え、フォローアップイベントとして、過去の受賞団体が集まり、各団体の課題を共有するワークショップや、受賞団体の活動を広く知っていただく公開シンポジウムを、富山、兵庫、三重の3県で開催してきました。

2020.10.30

「新型コロナウイルス下での越境・交流・創造」JFの取り組み<4>
展覧会をオンラインへいかに「拡張」するか

【特集073】オーストラリアでは、コロナ以前にも2019年9月から全国的に大規模な森林火災に見舞われていました。類焼面積は1070万ヘクタール以上に上り、5900棟以上の建物被害、29名の死者と、その被害は甚大で、多くの野生動物も被災し、逃げられずにやけどするコアラの痛ましい映像が海外でも報道されました。シドニー日本文化センターの所在するシドニー都市部へも大量の煙が押し寄せ、空気は黄色く濁り、マスクをしていても息苦しい日が続きました。
このオーストラリア史上最悪ともいわれる森林火災がやっと収束をみせた2020年2月、今度は世界的な新型コロナウイルスの感染拡大の不安がオーストラリアを襲いました。
3月に入ると、オーストラリアでも感染者が増加し始め、3月下旬には政府が海外からの入国制限、集会の禁止、レストランや美術館・映画館を含む娯楽施設の閉鎖等を発表し、それぞれ発表から1〜2日後にスピーディーに施行されました。3月23日には全国的なロックダウンに突入しました。

2020.10.30

「新型コロナウイルス下での越境・交流・創造」JFの取り組み<3>
「とにかくなにかをはじめよう」
アニメーション制作を通じて自由な表現を手に入れる「シシヤマザキ・アニメーション・マスタークラス」の挑戦

【特集073】国際交流基金メキシコ日本文化センターでは9月から、気鋭のアニメーションアーティスト・シシヤマザキさんを講師に招き、メキシコの若手クリエイターを対象とした「シシヤマザキ・アニメーション・マスタークラス」を開講している。「自粛生活がもたらした身体性の変化」をテーマに各自が30秒程度のアニメーションを作り、11月に開かれるラテンアメリカのコンテンポラリー・アニメーションの祭典「ANIMASIVO 2020」でお披露目予定だ。オフラインでのイベント開催が難しい時期だからこそ、普段接点が少ない日墨の若手アーティストをオンラインでつなぎ、アニメーション制作を通じて刺激を与えあう機会としたい。そして多くの人々にさまざまな制約を強いた「コロナ時代」において、アートを通じて自由な表現、自由な身体性を取り戻したいという思いを込めた取り組みだ。

2020.10.15

「新型コロナウイルス下での越境・交流・創造」JFの取り組み<2>
アーティストはコロナ禍にどのように応答したのか ~日印オンライン共同制作舞台の現場から~

【特集073】世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスにより、さまざまななりわいが打撃を受けており、芸術も例外ではない。インドでも、映画館および劇場などの文化施設は2020年9月になっても営業許可が出ておらず、映画館では大規模なリストラがあったという話も聞いている。見えないウイルスとの静かな戦争はいつ終息するのか分からず、暗い気持ちになることもある。そんな中で、ニューデリー日本文化センターは2020年5月から6月にかけて、舞台配信事業『WITHIN』を共催した。この事業は、日本とインドのアーティストがオンラインで一つの作品を作り、配信するという初の試みで、現在もセンターの公式Facebook上で、配信した動画のアーカイブを公開している。未曽有の事態にアーティストたちがどのように応答したのか、一つの事例として本プロジェクトの軌跡と担当職員である私がそこで感じたことを記すことで、今後何かの一助になればと思う。

2020.10.15

「新型コロナウイルス下での越境・交流・創造」JFの取り組み<1>
「中国ふれあいの場事業」にみるデジタルネーティブ世代の日中オンライン交流

【特集073】国際交流基金日中交流センターは、日中間の青少年交流の活発化を目的として2006年に設立されました。中国の高校生を約1年にわたり日本に招き、ホームステイや日本の高校への留学を体験する「中国高校生長期招へい事業」と並んで、センターの主要事業として10年以上継続して実施しているプログラムが「中国ふれあいの場事業」(以下「ふれあいの場」)です。
「ふれあいの場」は中国各地17カ所に設置されている交流スペースで、現地では主に中国の大学が運営しています。日中交流センターはイベント実施やコンテンツ拡充の支援を行っていて、各地の「ふれあいの場」を巡回するイベントを共催したり、講師や日本の学生の派遣等を行ったりしてきました。
今回の新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で2020年3月に予定されていたイベントが延期や中止となる中、「今できることをやっていこう」と、「ふれあいの場」に関わってきた多くの人たちが創意工夫によって交流を続けています。今回は、こうした交流の現場の取り組みについて紹介します。