雑誌『をちこち(遠近)』
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トップストーリー

毎月、特集を組んでお届けする「をちこちMagazine」。
その特集のトップを飾るストーリーをお届けします。各界のトップランナーへのインタビューや国際的なプロジェクトの立役者たちの対談などを通じて、世界と日本をつなぐ人々の思いをお届けします。特別寄稿や関連記事もあわせてお楽しみください。

2019.3.25New

内容豊かな文化交流

フランスにおいて大きな反響を呼んだ今回の「ジャポニスム2018」事業は、何よりもその視野の広さと内容の多様性において文字通り画期的であり、そのことがきわめて幅広いフランスの公衆の関心を呼びさましたのが大きな成果である。

2018.12.26New

魂の息吹が交響する場を開く作品の予感
──2018年度国際交流基金賞受賞記念イベント「越境する魂の邂逅(かいこう)」における文学と音楽の共鳴に接して──

言葉を生きるとは、どこまでも流れゆくことである。小説家にして詩人である多和田葉子が、2018年度国際交流基金賞の受賞挨拶のなかで語りかけていたのは、このことの静かな創造性であろう。彼女は、交流の「流」の字に目を留め、それに自身の、そして──彼女の近作の表題に因んで言えば──地球にちりばめられた他の作家たちの創作を重ねていた。凄まじい量と速度の情報の奔流が地球を覆うなかで、伏流のようにじわじわと、しかしあらゆる境界を越えて人々のなかへ浸潤し、いくつもの成分を含んだ沈殿物のように作品を生み出していく言葉の流れ、それを貫くのは気息(きそく)である。

2018.9.28

インドに響く『島唄』――宮沢和史さんのニューデリー日本文化センター特別訪問

さる2月22日と23日の2日間にわたり、インドの国際交流基金ニューデリー日本文化センターでは、「Okinawa Ki HAWA」(ヒンディー語で「沖縄の風」の意)というイベントが開かれました。『島唄』を世界中でヒットさせ、さらに沖縄の音楽文化を保存する活動で知られる宮沢和史さんを特別ゲストに、沖縄の音楽と文化に触れる機会を設けることで、日本語を学習しているインドの人々の日本への関心を深め、日本語学習を奨励することを目的としたイベントです。
1日目は、日本語教育の場でもある同センターで日本語を学ぶ、さまざまな年齢層の学習者たちやデリー近郊の日本語教育機関の方々、そして2日目は、日本に興味を持つ小学生や中学生が集まりました。

2018.7. 5

日常を越え、振付の記憶を越えて、新しいダンスへ

2018年春、日本人キューバ移住120周年を記念して、ハバナで現代美術とダンスの協働プロジェクトが行われた。ダンスでは、日本を代表する世界的振付家・ダンサーの勅使川原三郎、佐東利穂子がハバナに滞在し、現地のダンスカンパニー、アコスタ・ダンサのダンサーと約3週間のクリエーションを行い、新作『One thousand years after』を制作。4月6日にグラン・テアトロ・デ・ラ・ハバナ(通称:アリシア・アロンソ劇場)にて世界初演を成功させた。3公演を終えて帰国した勅使川原氏に、独自のメソッドに基盤をおいたアコスタ・ダンサでのクリエーションの過程、成果について聞いた。

2018.4.10

2018年秋、京都からパリへ時代を超えた旅で出会う琳派300年の創造展

枯れることのない花は 深まりゆくこころから生まれ 今やそれは満開となり さらに美しく香り高い
須川信行(1839-1917)の詩には、日仏関係をイメージさせるものがあります。1858年10月9日、両国は日仏修好通商条約を締結しました。この経済・政治が中心の条約は、やがて単なる通商の枠組みを超え、芸術分野へと影響をおよぼすようになりました。19世紀の万国博覧会開催時、フランスは異なる感性、自然と美に向き合うもうひとつの作法に出会います。フランスの人々は、琳派という美術運動から生まれた作品を高く評価しました。ところが、当時から21世紀までの間にどうしたことか、琳派はフランス人たちの記憶から忘れ去られてしまいました。

2017.12.20

国際交流基金賞 受賞記念講演会
アメリカにおける戦後・現代日本美術史の展開とグローバル美術史の興隆

アレクサンドラ・モンロー氏は、戦後から現代までの日本美術を美術史の一貫した立場から実証的に研究し、数々の展覧会を企画、「具体」や「ネオ・ダダ」、「もの派」、そしてより若い世代の日本の現代美術家たちの国際的な評価を高めることに大きく貢献してきました。この功績を称え、国際交流基金はモンロー氏に2017年度国際交流基金賞を授与しました。
受賞を記念して開催された講演会「アメリカにおける戦後・現代日本美術史の展開とグローバル美術史の興隆」の内容に基づき、モンロー氏にご寄稿頂きました。

2017.9.27

本当の多様性とはなんだろう?
May J.が見た、東南アジア現代美術の今

東京・六本木の国立新美術館と森美術館の2館で同時開催中の「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」。今年、設立50周年を迎えた東南アジア諸国連合(ASEAN)の各国で活動するアーティスト86組を集めた同展は、東南アジアのアートシーンを紹介する展覧会として、世界的にも過去最大の開催規模を誇り、国内外から多くの注目を浴びています。
政治や歴史、民族性についての直接的なメッセージは、日本や欧米の現代美術とは異なる、東南アジア独自の表現を感じさせてくれます。 そんな同展を、歌手のMay J.さんが訪ねました。お父さんが日本、お母さんがイラン出身、家系をさかのぼるとロシア、トルコにもつながる多彩なバックボーンを持つMay J.さんは、この展覧会をどのように見て、何を感じるのでしょうか?
May J.さんと一緒に「サンシャワー展」を見ていきましょう。

2017.6.29

文化・芸術は地域とコミュニティを活性化させる原動力
-日系アメリカ人の活動と創造都市・金沢の取り組みから-【前半】

毎年3月に実施される外務省主催の「日系アメリカ人リーダー招へいプログラム」。その一環として去る3月6日、国際交流基金日米センターが米日カウンシルとの共催で、石川県金沢市にて「日系アメリカ人リーダーシップ・シンポジウム」を開催しました。2000年に始まったこの招へいプログラムでは、全米各地でリーダーとして活躍する日系アメリカ人が訪日し、東京と地方都市にて各分野の識者や専門家との意見交換、文化施設の視察などを行います。2017年は3月4日~11日の日程で、米日カウンシルのアイリーン・ヒラノ・イノウエ会長と共に日系アメリカ人リーダー代表団11名が来日。5日に金沢市を訪れて代表的な文化施設を視察し、翌6日に金沢でのシンポジウムに臨みました。

2017.6.29

文化・芸術は地域とコミュニティを活性化させる原動力
-日系アメリカ人の活動と創造都市・金沢の取り組みから-【後半】

毎年3月に実施される外務省主催の「日系アメリカ人リーダー招へいプログラム」。その一環として去る3月6日、国際交流基金日米センターが米日カウンシルとの共催で、石川県金沢市にて「日系アメリカ人リーダーシップ・シンポジウム」を開催しました。2000年に始まったこの招へいプログラムでは、全米各地でリーダーとして活躍する日系アメリカ人が訪日し、東京と地方都市にて各分野の識者や専門家との意見交換、文化施設の視察などを行います。2017年は3月4日~11日の日程で、米日カウンシルのアイリーン・ヒラノ・イノウエ会長と共に日系アメリカ人リーダー代表団11名が来日。5日に金沢市を訪れて代表的な文化施設を視察し、翌6日に金沢でのシンポジウムに臨みました。

2017.3.30

レポート:日米センター/安倍フェローシップ25周年記念シンポジウム 「激動する世界と我々の未来」

2016年11月15日、国際交流基金日米センター(以下、日米センター)は、日米センターおよび安倍フェローシップ・プログラムの設立25周年を記念し、「激動する世界と我々の未来」と題するシンポジウムを開催しました。このシンポジウムでは、日米が現在直面する課題や激動する世界で日米知的コミュニティが果たす役割、さらに本シンポジウムの一週間前の米大統領選でドナルド・トランプ氏が勝利したことにより新たな意味合いを帯びた日米パートナーシップというテーマについて、多様な分野の研究者・実務家が議論しました。岡本行夫、ジェラルド・カーティスの両氏による基調講演に続き、田中明彦氏、シーラ・スミス氏、添谷芳秀氏による特別対話が行われました。米大統領選の結果がもたらすであろう不透明さ、米国の内政環境が変化するなか、それに伴う日米とアジアへの影響などについて、登壇者が議論を交わしました。 以下にそれぞれのお話の内容を要約してご紹介します。

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