特別寄稿

毎回、特集を組んでお届けするウェブマガジン「をちこち」。
特別寄稿は、国内外で文化や交流に携わる知識人等による、ここでしか読めない書き下ろしです。関連記事もあわせてお楽しみください。

2022.6. 1

コロナ禍の世界を文化でつなぐ 第48回(2021年度)国際交流基金賞 <5>
ベルリン自由大学教授 イルメラ・日地谷=キルシュネライトさん
「国際交流基金賞受賞にあたって」

【特集075】国際交流基金(JF)では、新型コロナウイルスの感染拡大のため、ケルン日本文化会館での開催がかなわなかったイルメラ・日地谷=キルシュネライトさんの国際交流基金賞記念講演「『私の言語の限界が私の世界の果てである』―日本と「西洋」の間で起きるさまざまな理解のかたち」の原稿を、冊子に収録しました(日本語・ドイツ語併記)。冊子はJFライブラリー(東京)にて2022年6月13日(月)より 閲覧いただくことができます。

2022.5.27

国際日本文化研究センター元教授 上垣外 憲一さん寄稿
「李御寧先生の思い出」

日韓両国の文化に対する深い理解をもとに、鋭い視点で著した日本人論『「縮み」思考の日本人』が日本でもベストセラーとなる等、韓国を代表する学者・評論家として知られる李御寧(이어령、イー・オリョン)氏が、2022年2月、逝去されました。 日韓の相互理解の促進に大きく寄与された李氏と、長年にわたり親交のあった国際日本文化研究センター元教授、上垣外憲一さんより追悼のメッセージをお寄せいただきました。

2022.3.25

内なる多様性 <3>
ハワイ大学客員研究員 下地 ローレンス吉孝さん寄稿
「すでに多様な日本社会の現実と『インターセクショナリティ』という視点」

【特集076】複数の国にルーツを持つ人々の声や、彼らを取り巻く状況を自身のメディアや研究を通して伝える下地ローレンス吉孝さん。活動を通じて見えてくる今の日本社会の姿とは? ブラック・ライブズ・マターやフェミニズム等の文脈で注目されている「インターセクショナリティ(交差性)」の概念を手がかりに、他者との向き合い方を問いかけます。

2021.11. 9

日印コンテンポラリー・ダンス共同制作プロジェクト『- scape』レポート
舞踊評論家 乗越 たかおさん寄稿(『-scape』プロジェクト・メンター)

国際交流基金ニューデリー日本文化センターがインドの劇場と国際共同制作したダンスプロジェクト『-scape』。コロナ下の2021年3月にインターネット配信された本作を日印のアーティストらはどのように作り上げたのか、日本側のプロジェクト・メンターを務めた舞踊評論家の乗越たかおさんに寄稿いただきました。

2021.7.26

物語を伝える―災厄を越えて―<2>
批評家、日本映画大学准教授 藤田 直哉さん寄稿
「『事実』と『物語』」

【特集074】SF作品の研究で知られる藤田直哉さんは、東日本大震災体験者の言葉を集める文芸誌『ららほら』の発刊や東北への旅を通じて、震災の「真実」を探る取り組みをされてきました。「現実」の中からなぜ「物語」は作られていくのか、そして「物語」はいかに「現実」に作用していくのでしょうか?

2020.11.17

「新型コロナウイルス下での越境・交流・創造」インタビュー・寄稿シリーズ<5>
広島大学副理事・特任教授 迫田 久美子さん

【特集073】「新型コロナウイルス下での越境・交流・創造」第5回は、日本語教育、日本語教授法を専門とし、国内外での日本語教育にも携わる広島大学副理事・特任教授の迫田久美子さんに日本語教育現場の現状についてご寄稿いただきました。世界17の国・地域の日本語教師へのアンケートから浮かび上がった課題とは? そして教師たちはコロナの中、いかに日本語教育に取り組んでいるのでしょうか?

2020.6.30

日本美術の千年紀

【特集072】2019年は世界中で、とりわけ米国で日本美術を体験できる素晴らしい年でした。4つの主要美術館―メトロポリタン美術館、クリーブランド美術館、ナショナル・ギャラリー、ロサンゼルス・カウンティ美術館―が国際交流基金との連携のもと、日本の豊かな芸術的遺産に関する注目すべき展覧会を企画。全米各地から訪れた来館者は、日本に捧げられた記念すべき一年を楽しむことができました。

2019.12.25

ポーランドと日本の「友好関係」を歴史学者が解き明かす
――エヴァ・パワシュ=ルトコフスカ教授の国際交流基金賞受賞に寄せて

【特集071】ポーランドを代表する日本史研究者の一人であるエヴァ・パワシュ=ルトコフスカ氏の国際交流基金賞受賞を記念して、2019年11月8日に東京大学本郷キャンパスで行われた講演会「ポーランドと日本――友好関係の100年」。 受賞記念講演会で司会を務めた沼野充義氏(東京大学大学院人文社会系研究科教授)にご寄稿いただきました。

2019.9.30

「スポーツ文化を基点とした対話」の現在とこれから

【特集070】この秋、ラグビーワールドカップが日本で開催され、国内でのラグビーの人気もますます高まっています。そんな中、世界ではSDP(Sport for Development and Peace)とよばれる、開発や平和のためにスポーツの理念を広める運動が注目されています。2018年度の国際交流基金アジア・フェローシップとしてASEAN4か国に滞在し、ラグビーを通じたSDPの現状をリサーチされた向山昌利氏に、現地でのご経験やスポーツを通じた国際交流の可能性について、ご寄稿いただきました。

2019.6.27

文学の橋をかける〈媒介者〉について

【特集069】出身地の大分県南部を舞台として、そこで暮らす人々の姿を精緻な文体で描かれてきた小野正嗣さん。国際交流基金事業でも、ベトナムで自作の解説とともに講演を行い、カナダ(トロント、モントリオール)で日本の文学シーンについて語る一方、ロシア、アルメニアほか、ドイツの国際文学祭にて、朗読会や対談を行われてきました。これまで小野さんがどのように海外の読者たちと出会い、どう考えてきたかをご寄稿いただきました。