第50回(2023年度)国際交流基金賞
 ~越境する文化~<5>
小川洋子氏 × 尾崎真理子氏 対談

2024.3.22
【特集080】

特集「第50回(2023年度)国際交流基金賞 ~越境する文化~」(特集概要はこちら)

小川洋子氏は1988年のデビュー以来、すぐれた長編、短編を次々に生み出し、これまでに、芥川賞、読売文学賞、谷崎潤一郎賞、野間文芸賞などを受賞しました。端正な日本語で書かれた小川氏の小説は、他言語へ翻訳する人々の想像力を喚起してやまず、2023年半ばまでに翻訳された作品は36にのぼり、合わせて37言語に訳されました。

本記事では「祈りの記憶を刻む」という演題で、小川洋子氏と文芸評論家の尾崎真理子氏が対談した内容の一部を動画でお届けします。

「祈りの記憶を刻む」

https://www.youtube.com/watch?v=yTeGEPleysE


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小川 洋子(おがわ ようこ) 1988年、文芸誌の新人賞を受けてデビュー。1991年、『妊娠カレンダー』の芥川賞受賞を機に日本国内で広範な読者を得る。以降30余年に及ぶたゆまぬ創作活動によって、すぐれた長編、短編を次々に生み出し、『博士の愛した数式』(2004年、読売文学賞)『ミーナの行進』(2006年、谷崎潤一郎賞)『小箱』(2020年、野間文芸賞)などの受賞歴を誇る。
2000年代に入ると欧米各国で急速に小川作品の紹介が進み、いつしか記憶まで消されていくディストピアを描いた長編『密やかな結晶』の英語版が2019年に出版されると、イギリスのブッカー国際賞、全米図書賞・翻訳文学部門の最終候補作品に選出された。近年は台湾、中国、韓国などアジア諸国への広がりもめざましく、2023年半ばまでに36作品(共著を含めると39作品)が合わせて37の言語に翻訳され、海外で出版されている。言語や国境の壁を越えて世界各地で読者の共感を呼ぶ小川作品は、文学や日本語を通じた国際相互理解の推進に大きく貢献している。

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