JF便り 情報センター(JFIC)編 2号 JFICのオープニングを飾った2つの記念事業

情報センター部長 伊藤実佐子


2006年4月3日、情報センターはJFIC(Japan Foundation Information Center: JFICジェイフィック)として新しく生まれ変わりました。従来の日本研究者のための「専門図書館」は、国際交流と日本文化に関する情報収集・発信の場としての「センター」に、そして新設の多目的ルーム(JFICコモンズ)やラウンジは、勉強会や懇親会などが展開できる「交流」の場となりました。

振り返れば、具体的なリニューアル計画が始まったのは、ほんの一年前のことでした。ここではそのプロセスの細部にわたって触れることはできませんが、多くの関係者のご意見や感想をとりまとめながらの作業は、正直たいへんでした。ただ結果としては、最初に大まかに描いていた青写真から、ほど遠くないところに着地をすることができました。皆様のおかげです。
さて、4月はJFICのオープン記念事業が2件開催されました。



jf-ab2-1.jpgまずは、JFICをさまざまな機会に利用してくださる可能性が一番多い「JFサポーターズクラブの会員向けイベントです。
テーマを「韓国」に絞り、日本にいちはやく韓国映画を紹介したシネカノンの李鳳宇(イ・ボンウ)さんを講師としてお招きし、約1時間、映像資料を交えてお話しいただきました(4月22日)。
詳細は、JFサポーターズクラブのWebサイトの記事でご覧ください。


jf-ab2-2.jpg第2段は、ジャパンファウンデーションが平素からお世話になっている各界の方々をお招きして開催した「JFICオープニング記念事業」です(4月28日)。

いま、日本には日本語を話す大使が数名おいでですが、そのグループ「平成会」の会長でもあり、母国の外相を6年近く務められ、また今回の駐箚(ちゅうさつ)は2度目であるドミンゴ・シアゾン・フィリピン大使と、外交官になられてから日本語をマスターされたというグレアム・フライ英国大使のお二人に来ていただき、じっくり対談していただきました。

題して「私と日本語との出会い」。巧みな日本語を駆使し、ユーモアたっぷりの両大使の話術に、会場からは何度も笑いの渦が巻き起こっていました。

その後、200名ものお客様が、新装オープンしたJFICコモンズとラウンジにまたがったエリアで、飲物を片手に談笑される様子は、まさに私たちJFICが「交流」の場として生まれ変わった最初のモデルケースとなりました。
(大使の対談は、『遠近』8月号に掲載予定です)



二つのイベントにご協力・ご参加くださった皆様、そしてJFICライブラリーに視聴覚資料を寄贈いただいた関係各社に、あらためて御礼申し上げます。今後は、さらなるコンテンツの充実と、交流事業の活発化に務めてまいります。


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