雑誌『をちこち(遠近)』
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アラブ映画祭2007

映像出版課


映像出版課では、去る2007年3月9日から18日、赤坂・OAGホールで「アラブ映画祭2007」を開催しました。2005年の創始以来3回目となった今回は、日本初のエジプト映画回顧展(12本)と、毎年恒例のアラブ新作パノラマ(5本)の2部門を実施。全日程で3,400人を超える観客を集め、週末は満員札止めの回もでるほどの盛況ぶりでした。


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ヤコービエン・ビルディング


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沈黙の影


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バーバ・アジーズ

"中東のハリウッド"と呼ばれる映画大国エジプトが誇る新旧の名作を一挙上映した前者では、『アラビアのロレンス』『ドクトル・ジバゴ』の名優オマー・シャリフが若き日に主演した『渓谷の争い』(1953年)や、カイロに実在する雑居ビルを舞台に据えた最新の大ヒット群像劇『ヤコービエン・ビルディング』(2006年)などが人気を博しました。

また、アラブ諸国の新作を集めた後者では、これまで映画産業が存在しなかったサウジアラビアとイエメンからそれぞれ国産劇映画第1号となる『沈黙の影』(2005年)と『古きサナアの新しき日』(2005年)が出品されるなど、アラブ世界の映画状況の新たな息吹を感じることができました。

来日した監督たちによるシンポジウムも併催され、エジプト映画史をめぐるさまざまなエピソードが披露される一方で、巨大なエジプト映画の市場に対していかに自らの"アート・フィルム"を製作するかについて監督たちが議論を展開するなど、聴衆を巻き込んでの熱いひとときとなりました。

なお、上記『ヤコービエン・ビルディング』『沈黙の影』に加え、『テロリズムとケバブ』(エジプト、1992年)、『インターネットの扉』(アルジェリア、2004年)、『バーバ・アジーズ』(チュニジア、2004年)の5作品は、これから国内各地を巡回します。請ご期待!

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