雑誌『をちこち(遠近)』
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外交官・公務員日本語研修で得た人との繋がり

西岡 麻記子
国際交流基金 関西国際センター
日本語事業運営部 教育事業チーム

関西国際センターでは、職業上、日本語を必要とする海外の専門家のための日本語研修を実施しています。2009年9月30日から2010年5月28日までの約8ヶ月間にわたって、25カ国の若手外交官および政府・公的機関の若手職員計28名が外交官・公務員日本語研修に参加しました。

参加者の殆どは、日本語学習経験が全くない状態から研修に参加し、オーラル・コミュニケーション(話す・聴く)に重点をおいて、日常生活に必要な日本語、更には、社交・スピーチ・プレゼンテーション・外交語彙など、職務上のニーズに沿った日本語を習得していきました。大阪大学大学院国際公共政策研究科との連携による社会事情講義や文化体験は、参加者が各々の関心に沿って学習を進めていくための糸口となるように用意されたプログラムです。

研修は、教室のなかにとどまりません。参加者は、研修旅行や省庁・企業など機関訪問、大学生や近隣のボランティアとの交流など、様々な機会を通じて、日本人に直に接し、日本の社会や文化に対する理解を深めていきました。また、小学校訪問は、参加者が子どもたちに自分の国について日本語で紹介する良い機会となりました。

研修を修了するにあたって、多くの参加者が研修の成果としてあげたのは、人的ネットワークの構築でした。訪問した政府関係機関・企業で、参加者たちの国・地域に係る業務に携わっている人々、そして、各国から関西国際センターに集い、8ヶ月間、寝食をともにした同級生たちとの繋がりは、参加者たちにとってかけがえのない財産となるでしょう。

研修が修了して早2ヶ月がたち、修了生たちも、それぞれの職場に復帰しました。修了生たちは、近い将来、在京大使館や対日関係部署で日本にかかわる業務に携わることが期待されています。

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