雑誌『をちこち(遠近)』
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サンパウロ:重なり合う伝統文化とポップカルチャー

サンパウロ日本文化センター

ブラジルは2008年に日本人移民百周年を迎えました。現在の日系人人口はおよそ150万人で、その多くは大都市圏に在住します。他の国々に比べて、文化的にも経済的にもブラジルにおける日系社会の影響力は極めて強く、日本人移民はあらゆる伝統文化(邦楽、民謡、舞台芸術)を日系子弟に普及・伝達することに成功しています。一方、1980年代から急激にアニメ、ゲームなど新しい日本文化に対する関心が若い世代の中で高まってきており、それによって日本人移民から伝達されてきた文化的基盤にオーバーラップする文化現象が巻き起こっています。

topic_1002_saopaulo.jpgサンパウロ日本文化センターでのカワイイファッションショー

日本のポップ・カルチャーのブラジルでの普及はテレビとコンピュータが主要な媒体となっています。ブラジル国内のアニメ・漫画、コスプレ関係のソーシャルネットワーキングサービスコミュニティは1,000件に及びます。また、ブラジル全国で実施されているアニメ関係フェスティバルは175件に達し、その大多数は非日系ブラジル人によって企画・実施されています。観客動員数は平均5万人とされており、全国で日本のポップ・カルチャー関連事業に参加する人員はおよそ1,000万人に達することが推測されています。これはブラジルの総人口の一割に近く、年齢層も10才から22才が75%を占めています。

サンパウロ日本文化センターは、青少年層の日本理解促進のため、ポップ・カルチャー事業を実施しています。その一環として、相次いで主催事業2件を実施しました。10月にはアニメソングシンガーの堀江美都子氏により講演とデモンストレーションをサンパウロ、べレン、マナウスで実施、特になつかしのアニメソングの紹介時には感激に浸る観客が多くみえました。また、11月下旬から12月上旬にかけて、「ポップ・カルチャー発信使(通称「カワイイ大使」)」の委嘱を外務省よりうけた青木美沙子氏とコンテンツメディアプロデューサーの櫻井孝昌氏が来伯し、サンパウロ、ブラジリア、リオ・デ・ジャネイロ、レシフェの各地において文化講演会、ロリータファッションショーを実施、また現地でのポップ・カルチャー事業や日本祭りなどにも積極的に参加していただき日本の新しい側面を紹介しました。

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