和太鼓に惚れ込んだマドリード:炎太鼓スペインツアー2010

マドリード日本文化センター

マドリード日本文化センターは、2010年4月に正式オープンしたばかりの国際交流基金の海外拠点の中で最も新しい文化センターです。スペインの人々に日本文化をより一層理解してもらうべく、開所以来これまでにさまざまな文化紹介事業を実施しています。

01.jpg今日はつい先日行われた女性4名により編成された和太鼓グループ、炎太鼓のマドリード公演のご報告をしたいと思います。

炎太鼓にとって今回のスペイン訪問は3回目。初めは2007年に基金主催事業として行ったスペインツアーでした。マドリード公演を皮切りに、サラゴサ、カランダ、バルセロナなどスペインを精力的に横断しました。2回目は2008年に開催されたサラゴサ万博における日本デーでの特別公演。マドリードやバルセロナとは違い日本人観光客が訪れることの少ないサラゴサに1年ぶりに戻って公演するという偶然に、不思議な巡り合わせを感じられたそうです。

そして今年10月、スペイン南東の街エルチェ市で毎年開催される中世フェスティバルへの出演依頼を受け、炎太鼓は再びスペインの地を踏むことになりました。2007年にマドリード公演を実施したマドリード芸術サークルにそのニュースを伝えたところ、「ぜひもう一度、我が劇場に戻って演奏して欲しい!」という熱いリクエストが寄せられ、マドリード公演が実現することになったのです。芸術サークルの舞台芸術ディレクターは2007年の公演を見て、「舞台芸術に関わってきた自分のキャリアの中で最も感動したステージの一つ」と言い切ったほど、炎太鼓のファンになっていたのです。

そして公演日。2007年と同じ会場ですが、今回は前回より1日多い2日公演。たくさんのお客様に来ていただけるか、炎太鼓もセンターの私たちも一抹の不安をおぼえつつ当日を迎えました。しかし蓋を開けてみるとそんな心配はまったく無用で、2日間とも立ち見が出るほどの大盛況。情熱的と言われるスペイン人にも勝る炎太鼓の熱い演奏に、観客は総立ちで拍手の嵐、興奮に頬を赤くして会場を去っていく人々の姿が印象的でした。芸術サークルのディレクターもさっそく「次は3日公演だ」と軽口を叩くほど、マドリードの人々に感動の嵐ならぬ炎を呼び起こしたコンサートでした。

これからも日本とスペインの間を心でつなげ、日本のアミーゴ(友達)の輪をスペイン全国に広げていければと考えています。

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