シドニー:映画に見る日本~第14回日本映画祭/フィルム&トークシリーズ

シドニー日本文化センター

第14回日本映画祭 いよいよ開幕!

01.jpg 第14回目となるシドニー日本映画祭を11月下旬から開催します。本年もより充実したラインアップで日本映画の新作・話題作をオーストラリアで紹介すべく、現在急ピッチで準備を進めています。また、特別ゲストとして、本年度国際交流基金賞を受賞した映画評論家・佐藤忠男氏や、「京都太秦物語」の監督・阿部勉氏、プロダクション所属の気鋭のアニメーター・塩谷直義氏らを招いてのパネルディスカッションや特別上映会を行う予定です。

1997年に3作品、500名の観客でこじんまりとスタートした本映画祭。その後、順調に成長を続け日豪交流年(2006)の第10回では15作品を上映して5000名、そしてメルボルンでも規模を拡大して開催した2008年には上映作品21本、動員数はついに1万人を突破しました。協賛企業も30社にのぼり、官民一体となった恒例のイベントとして定着しています。
<公式ウェブサイト>http://14th.japanesefilmfestival.net/

02.jpg 03.jpg


日本の30年:フィルム&トークシリーズ

インベーダー・ゲーム、キャンディーズ、たけのこ族、受験競争・・・1970年代~80年代は高度成長からバブル経済に向けて、日本の社会や文化が大きく変化した時期でもありました。
 当センターのフィルムライブラリーには、日本の文化・社会を海外で紹介するために制作された短編ドキュメンタリーのコレクションが含まれています。その中には、1970年代~80年代に当時の「最新」の日本の世相を伝えるために撮影されたフィルムも多く、今、見直すと撮影当時の意図とは違った意味で、貴重な日本の風景が映し出されています。

04.jpg05.jpg


 今回は、そうしたコレクションの中から『サラリーマン』(1975)、『日本の若者』(1979)、『日本の家族』(1980)、『マンガと現代日本人』(1982)の4本を選んで上映し、専門家に解説していただくフィルム&トークシリーズを開催しました。30年の間に日本社会はどのような変遷を遂げたのか。集まった聴衆からは、「日本の集団主義的な企業文化に変化はあったのか」、「女性の社会進出は?」、「少子高齢化に対する日本政府の対応は?」など多くの質問が寄せられ、活発な討議が行われました。 

Page top▲