雑誌『をちこち(遠近)』
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400年の伝統の出会い:歌舞伎メキシコ公演

日本メキシコ交流400周年を記念する大型文化事業として、10月8日(金)にモンテレイ市で、12日(火)、13日(水)にはメキシコ市で、歌舞伎公演を実施しました。モンテレイ市では初めて、またメキシコ市では1988年以来22年ぶりの歌舞伎公演となりました。

松竹株式会社の制作により、中村京蔵さん、中村又之助さん、市川喜之助さんの3名の歌舞伎役者、3名の長唄、3名の三味線、4名の鳴物、そしてスタッフの全19名をメキシコにお招きしました。

公演では「鷺娘(さぎむすめ)」と、「石橋(しゃっきょう)」が披露され、観客は、静かで優美、あるいは激しく勇壮な、歌舞伎舞踊の真髄を堪能しました。メキシコの人々にとって本当に貴重な歌舞伎観劇の機会となったことは言うまでもありません。


鷺娘
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また、初めて歌舞伎に触れる方々に公演をさらに楽しんでいただけるようにと、歌舞伎の「歴史」、「音楽」、「女形のしぐさ」、「立役の扮装(化粧・衣装)」などについてのユーモアあふれる解説と実演が加えられました。
「音楽」の解説・実演では、「心臓の鼓動」のように聞こえる太鼓の音が、実は「雪音」であることなど、「音の約束ごと」は意外な感じで受け取られたようでした。

また、「女形のしぐさ」では、観客のみなさんに、中村京蔵さんとともに「女形になって泣く」体験をしていただき、中村又之助さんとともに「見得を切る」ことにも挑戦していただきました。まさに身をもって歌舞伎を体験していただくことができました。


石橋
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メキシコと日本との交流が始まったのが400年前。そして、歌舞伎が興ったのもやはり400年前。直接には関係のないことながら、不思議な一致といえます。両国の交流と同じ年月を経て、伝承され、発展し続けてきた歌舞伎公演が、日本とメキシコの新たな出会いと交流の機会となりました。

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