雑誌『をちこち(遠近)』
バックナンバー

バックナンバー一覧

日本紹介のための文化人派遣

富岡順一
文化事業部


takahata.jpg
map_n_africa.jpg


高畑勲氏プロフィール
takahataport.jpg

1935年生まれ。東京大学文学部卒業後、『アルプスの少女ハイジ』など数々のアニメーション制作に携わる。
監督作品に『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』『ホーホケキョ となりの山田くん』など。
現在、世界中の多くの国で日本のアニメーションがブームとなっています。


ジャパンファウンデーションでは「日本紹介のための文化人派遣事業」として、日本のアニメーション文化を紹介するため、日本・チュニジア外交関係樹立50周年の記念行事の一つで2006年5月2日に開催された「日本アニメ映画の日」にアニメーション作家で監督である高畑勲氏に参加いただきました。

「日本アニメ映画の日」は、チュニス文化委員会およびアニメ・芸術関連映画促進協会の協力により、チュニス市のイブン・ハルドゥーン文化センターにおいて開催され、参加いただいた高畑監督による講演会と作品の「となりの山田くん」の映画会を実施しました。
参加者はチュニジアのアニメ・芸術関連映画関係者、文化・教育関係者、日本語学習者、報道関係者、一般市民など200名を数えました。

「日本アニメ映画の日」は、会場の広さの関係で参加人数は限られましたが、多くのチュニジアの有力新聞に取り上げられ、チュニジア市民の日本のアニメーション文化への興味をさらに高める効果があったと思われます。

「この作品(となりの山田くん)は、一見シンプルに描かれているが、アニメーション本来の価値と日本家庭の日常生活を表現しようという高畑監督の表現技術がよく示された。」(アラビア語紙「Essahafa」)

「優しいタッチのデザインのような映画は、まさに珠玉のような作品である。大量のイラストによる"日本のアニメーション芸術の歴史の源について"の講演は、日本のアニメーション芸術の起源が12世紀にまでさかのぼるという驚きとともに、高畑監督の日本の芸術に対する誇りを感じさせるもので、アニメーション映画の楽しみを倍増させるものであった。」(仏語紙「Le Temps」)


イブン・ハルドゥーン文化センター(チュニス市)での講演のもよう
takahata_hall.jpg
会場の様子

チュニジアでは、「日本アニメーション映画の日」と題した事業が行なわれ、会場には、アニメーション関係者、文化・教育関係者、日本語学習者、マルチメディア関連学生など約200名が参加。


takahata_lec.jpg
高畑監督による講演

「アニメーション文化は突如発生したものではなく、日本の伝統文化の基礎の上に出来上がっているという面もある」という高畑勲監督の講演に、多くの参加者が深い関心を寄せた。


2006年5月2日(火)
チュニス(チュニジア) 作品上映:「ホーホケキョ となりの山田くん」
講演テーマ:「日本の文化的伝統とアニメーション」
会場:イブン・ハルドゥーン文化センター(チュニス市中心部)
5月4日(木)
メクネス(モロッコ) 作品上映:「平成狸合戦ぽんぽこ」
5月6日(土)
作品上映「セロ弾きのゴーシュ」「ホーホケキョ となりの山田くん」、講演会
5月9日(火)
カサブランカ(モロッコ) 作品上映:「平成狸合戦ぽんぽこ」


*モロッコでは、メクネス市仏文化センターが毎年開催する「国際アニメ・フェスティバル」において、高畑監督の作品の上映と講演会を行ないました。モロッコでの事業については、2006年10月1日発行の『遠近』13号にて詳細なレポートをお届けします。


Page top▲

Twitter - @Japanfoundation