雑誌『をちこち(遠近)』
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08 最終回。MITメディアラボより。

スプツニ子!



ハロー! スプツニ子!です。

半年ちょっとおつきあいいただいたこの連載ですが、なんと今回が最終回です。いま私がいるのは、ボストン。11月1日付けで、MITメディアラボのAssistant Professor(日本で言う、助教かな?)に着任しました。今回は最後ということで、これから私がやろうとしていることについてちょこっとだけお伝えしたいと思います。

私はここでDesign Fictionsというチームを立ち上げます。

現在、世界中の至るところでテクノロジーやサイエンスのイノベーションが起きています。それらを創造のタネとして、こういう世界があったらどうか。こんな可能性があったとしたらどんなことが起こるだろう。そんなパラレルな「世界」をデザインとアートの力で描き出し、そこから議論を拡散していく。それが私たちのチームの目的です。

Design Fictionsは私の研究グループではあるのですが、決してスプツニ子!だけが中心になって動くものではないのも特徴です。MITメディアラボに私が加わるニュースを聞いて、「スプツニ子!は数学の先生になるの?」と勘違いする人がいたみたいだけど、私はアート&デザインの研究室を立ち上げるので、もちろんアーティストとしてMITで引き続き制作していきます。私はその研究室で「学生を募集する」という感覚はなくて(もちろん、形式的には学生が研究室に所属するんだけど...)むしろ一人前のThinkerとして独自の価値観と信念を持つ人たちが集まるような場をつくりたいと思っています。

これまで私が手がけてきたプロジェクトは、たくさんの人の協力とSNSのネットワークの活用によって成立してきました。でも、常にスプツニ子!がCPUのような役割を担って、コンセプトをかたちにしてきたところがある。けれどもDesign Fictionsでは、学生一人ひとりがCPU=コアとして考え、作品をつくり、意見を交わしていきたい。もちろんそこでは緩やかな連携も起こるし、時には作品制作の手伝いをしてもらったりすることもあると思います。

MITメディアラボとDesign Fictionsでの成果をお見せするのは、またすこし先になりそう(今は、オフィス設備やメールのセットアップでてんてこ舞いだし!)。でも、近いうちにみなさんがあっと驚くような作品を披露したいと思います。

いつか来るその日まで! みなさんありがとうございました!

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MITメディアラボの前で記念写真



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