北京:北京日本文化センターの活動報告(2008.11)

北京日本文化センター

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2008年5月に、胡錦濤国家主席が訪日した際に、日中両国がそれぞれ相手国に文化センターを設置することを定めた協定が両国政府間で署名されました。これを受け、中国におけるジャパン・ファウンデーションの拠点は、正式に「北京日本文化中心(センター)」として、新たなスタートを切ることになりました。10月10日には、北京市内において、中国の政府関係者、学者、芸術家の他、日本大使館や日系企業の代表など200名あまりを招き、設置記念式典を行ないました。祝辞を述べた在中国日本大使館の道上尚史公使は、文化交流の面での新しい日中関係のスタートを象徴的に示すものであると評価し、今後の活動の展開に期待を寄せました。

式典では、本部の舞台芸術課主催事業として派遣された、津軽三味線、ギター、ベース、和太鼓、ドラムから構成される男性5人のバンドSoothe(スーズ)が演奏を行ない、華を添えました。式典翌日の11日に北京民族文化宮劇場で行ったコンサートには、中国の若い人たちを中心に1000人近くの観客が詰めかけ、三味線ソロによる日本民謡から、三味線と和太鼓による掛け合い、5人全員によるコンテンポラリーな楽曲と、伝統と現代をミックスした多彩なサウンドに魅了されていました。また、演奏に合わせてVJ(ビデオジョッキー)の"DaDaKingZ"(ダダ・キングス)がライブペインティングと即興動画コラージュを投影し、会場をシュールで独特な空間に作り替えました。

今後、新たに生まれ変わった北京日本文化センターでは、日本映画上映会、J-Popコンサートや日本語教師向け連続講座など、特に、中国の若い人々に日本の様々な姿を伝えるために、より一層多様なプログラムを展開していく予定です。

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