ローマ:ローマ日本文化会館の活動報告(2009.10)

ローマ日本文化会館

昨年2008年は源氏物語千年紀にちなんで、当館では多くの関連事業を行ないました。今年はポップカルチャーをテーマとし、日本の現代文化と伝統文化をよりバランス良く紹介するよう努めています。

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月7日、ローマのティベリーナ島において、日本文化紹介イベント「Japanitaly」を日本大使館などと協力して開催しました。ポップカルチャーの紹介、映画上映、日本食・日本酒の提供などを盛り込んだこのイベントには、イタリアG8サミットで訪伊中の麻生総理(当時)も来賓として出席されました。
また、外務省よりポップカルチャー発信使として任命された、通称カワイイ大使2名が参加、自慢のファッションを紹介しました。さらにイタリア人によるコスプレショーもあり、ポップカルチャーに関心の深い大勢の若者達で盛り上がりました。

館内事業としては、ローマで行なわれた地中海文学芸術祭の一環として未来派現代音楽コンサートを開催。今年はイタリア未来派宣言の100周年にあたり、未来派関係の催しが数多く行われていますが、これまで知られていなかった日本の未来派音楽を紹介したのは画期的なことでした。宮沢賢治の童話を題材にした「セロ弾きのゴーシュコンサート」では、林光の曲などを演奏。
一方で、伝統文化も伝えるべく、日本酒講演会や墨絵展などの催しを行ないました。

日本酒講演会では各地の地酒の試飲が大好評でした。ワインやグラッパで知られるイタリアの来場者は好奇心旺盛で、コップを片手に解説役の蔵元の方に次々に質問をしていました。

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墨絵展では、ローマの墨絵教室に長年通うイタリア人十数名の作品を展示。当地において日本文化が深く浸透している様子が伺われました。また、同国人による作品を見て、日本文化への興味を抱くきっかけとなった方も多くいたようです。

春夏シーズンの当館イベントでは、レナード衛藤Blendrumsコンサートが最後を飾りました。当地で人気の太鼓に加え、ギターとタップダンスという組み合わせ、その絶妙なリズムに来場者は大喝采を送りました。

引き続き秋のシーズンでも当館では、ポップカルチャーを中心として日本文化の多様性を知ってもらうための事業を行っていきます。

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