雑誌『をちこち(遠近)』
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パリ:コンテンポラリーダンス公演"J-Dance"

パリ日本文化会館

topic_0911_paris01.jpgPierre Grosbois 2009

パリ日本文化会館では、毎年「J-dance」と称して日本のコンテンポラリーダンスの作品を2週連続で上演しています。今年は、2作品ともパリ市主催の秋の芸術フェスティヴァル「フェスティヴァル・ドトンヌ」にプログラムされたこともあり、大きな盛り上がりを見せました。

今年の第1週目はヴィラ・九条山にも滞在した親日派振付家エマニュエル・ユインと、京都を拠点に活動するモノクローム・サーカスの坂本公成氏にスポットを当てました。「モンスター・プロジェクト」と題された作品で、若手の日・仏の二人のダンサーが時に妖艶に、時にコミカルにそれぞれの振付家のモンスターを表現するのです。日本人とフランス人の体つきやその動かし方の違いを逆手に取った斬新なつくりに、客席から「bravo!」の声が飛んでいました。

topic_0911_paris02.jpgPierre Grosbois 2009

第2週目は国際交流基金主催、10人のアーティスト集団による「true / 本当のこと」の公演。最先端技術を駆使し、照明、音楽、バイブレーション、といった効果とダンスを融合させたこの作品はフェスティヴァルでも話題を呼んでおり、本番数日前に全公演のチケットがほぼ売れ切れになるほどの人気でした。全く異次元の体験をすることができるこの作品には、フランスの観客も虜になっていたようです。2日目に行なったアフター・トークで、舞台の各所や出演者の身体に取り付けられた仕掛けなどの説明がなされると、観客は身を乗り出して聞き入っていました。

フランスでの日本人振付家やダンサーの作品の上演は年々増えています。クラシック・ダンスの本場フランスですが、コンテンポラリーの世界では今、振付家達も新たなインスピレーションを求め、文化的に対極にあるアジア各国に眼を向けているかのようにも見えます。これからも、日本発コンテンポラリーダンスが注目され続けることは間違いなさそうです。


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