態変プロジェクト・イン・マレーシア

横道 文司
舞台芸術課

20070408-3.jpgPhoto by Wee-Ling

2003年10月、国際交流基金(ジャパンファウンデーション)が、アクターズスタジオの美術監督ジョー・ハシャム氏と代表のファリダ・メリカン夫妻をマレーシアより日本に招へいしたことからこのプロジェクトは始まりました。

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Photo by Wee-Ling

日本で身体障がい者による演劇を創造し続けている劇団態変の舞台を観て感銘を受けたハシャム氏が、同劇団の主宰・金満里(きむまんり)氏をマレーシアに招き、障がい者に対するワークショップの実施、マレーシアの役者との共演を提案しました。
アクターズスタジオ側からの提案を劇団態変は積極的に受け止め、ジャパンファウンデーションのクアラルンプール日本文化センターと3者の共催事業として進めることになりました。

1年目は調査、準備にあて、2年目は劇団態変の作品上演とワークショップの実施を通じて役者、黒子を確保し、3年目に一般向けの公演を実施するという大枠が決まりました。

このプロジェクトの対象となりうる障がい者がマレーシアではどこにどういう形で存在しているのか、どうやって参加を呼びかけ、どのように会場まで来てもらい、その後稽古を行なうのか、ボランティアや黒子の確保はどうするのかといった通常の事業とは異なる困難な点もありましたが、なんとか問題を解決し作品づくりを進めていきました。


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Photo by Wee-Ling


『Hutan Kenangan(記憶の森)』初日を3日後に控えた、2007年4月3日に金氏がデング熱で入院し公演が危ぶまれましたが、奇跡的に金氏は公演初日に退院、劇場に駆けつけて舞台を開けることができました。
公演は3日間行なわれ、これまで観たこともない舞台表現を心から楽しんだ観客から熱い拍手が送られました。

9月には劇団態変が国内公演を行なうことから、マレーシアでの公演で役者として出演し、同地で身体障がい者の劇団を立ち上げたいと考えているマリヤニ・ビンティ・アブドゥラ氏が、作品づくりの全ての過程を学ぶため約1カ月に渡る研修のため日本にやってきました。マレーシアに蒔かれた種は確実に芽を出しつつあります。


参考情報
【クアラルンプール日本文化センターWebサイト(英語)】
劇団態変の作品上演とワークショップの実施
一般向けの公演『Hutan Kenangan(記憶の森)』

【劇団態変Webサイト・Blog(日本語)】
態変・マレーシアプロジェクト日記

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