雑誌『をちこち(遠近)』
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03 NASAは、火星とシチズン・サイエンスが熱い!

スプツニ子!



ハロー! スプツニ子!です。
前回お伝えしたキューバから、メキシコシティを経て、テキサス州ヒューストンへと私はやって来ました。
ネットが本当につながりにくい社会主義国家=キューバと、車社会で、ネットもガンガンつながる資本主義国家=アメリカとのギャップに、目が回りそう(笑)。

さて、なぜヒューストンを訪ねたかというと、じつはNASAが主催するカンファレンスに招待されたからなんです。
Lunar and Planetary Science Conference(LPSC)」は、世界中の宇宙研究者が集まる科学カンファレンス。史上初の有人月面飛行を成功させた1969年に始まったLPSCは、今年で開催44回目を数えます。
アポロ計画をきっかけに始まったので、タイトルにLunar(月)と冠していますが、実際にはさまざまな惑星を対象にした研究発表や懇親会が連日行われます。
なかには、NASAのエラい人たちが今年の目標や昨年の総括をする「NASAナイト」なんていうパーティーもあって、世界中の変人奇人たち(ごめんなさい!)が、自分たちの宇宙愛を熱く語り合うという、夢のような時間を過ごしてきました。

いま、NASAでは火星がホットトピックなのだそうです。
2012年に火星に着陸した宇宙船と、その探査機である「キュリオシティ」が、火星の様子を地球に送ってきたニュースを覚えているでしょうか? 現在も無人探査機による調査は継続中で、日々、火星のさまざまなデータがNASAに届けられています。
そのなかでも特に話題なのが、キュリオシティに装備されたレーザー発射装置。火星表面にレーザーを撃ち込み、回収した土の破片などから火星の組成を分析してデータを地球に送信するシステムがすごくうまく機能しているみたいで、NASAナイトでも、たくさんの研究者が話題にしていました。

ちなみに、このレーザー発射装置のオペレーションを担当しているのはすごくキュートなサイエンス女子で、「わたし、ほんっと~に火星が好き。それでNASAに入ったのよ!」と言っていました。やっぱり、ちょっと(ていうか、だいぶ?)変わっていたけれど、すごくかっこいいと思います!

そして、NASAでもうひとつ話題になっていたのが「シチズン・サイエンス」。
これは、大勢の人たちのを力を借りて研究を進めていくというインターネット登場以降の新しい研究手法です。例えば、ヒト遺伝子の解析のために、世界中の個人コンピュータをつないで大規模な計算をしたなんて話もありましたね。
NASAのホームページを見ると、月や火星のデータが無料公開されています。この分析にアマチュアの宇宙ファンの力を借りようというプロジェクトが進んでいて、実際に多くの成果が上がっています。
2010年にはオーストラリアに住む5人の女子高生が、新しいダークネビュラ(暗黒星雲)を見つけたニュースが話題になりましたが、これもシチズン・サイエンスの成果と言えるでしょう。
女子高生5人が暗黒星雲を発見するだなんて、科学萌えの大きなお友だちにとっては、最高にクールなニュースですよね。
これを見ているアニメ、マンガ関係者のみなさん。「てんもん!」なんてゆるふわ天文部アニメをつくってみたらどうでしょうかっ!?

冗談はさておいて(笑)。
ここ数年のソーシャルメディアの発展が、NASAの宇宙研究にも大きな影響を与えているわけです。私も「シチズン・サイエンス」を活かした作品、つくってみたいです!



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