JF便り<日本語教育編・4号>

日本語国際センター 制作事業課 高鳥まな


今年の夏から秋にかけて、日本語教育の分野では、例年どおり世界各地で学会やシンポジウムが開催され、各地の日本語教師や日本語教育関係者が集まって、最新の知見や研究成果の発表、実践報告、情報交換などが活発に行なわれました。

国際交流基金(ジャパンファウンデーション) 日本語国際センターでは、次のとおり、米国、カナダ、欧州の学会・シンポジウムに日本語教育専門家や職員が出張して参加し、ジャパンファウンデーションの開発した日本語教材を紹介しました。


●日本語教育国際研究大会
主催:日本語・日本文学学会、全米日本語教師会
日時:2006年8月5日~6日
会場:コロンビア大学(米国、ニューヨーク市)
テーマ:「日本語教育、新時代を迎える」
参加者:米国はじめ、欧州やアジア各国から約400名


●カナダ日本語教育振興会2006年度年次大会
主催:カナダ日本語教育振興会
日時:2006年8月25~27日
会場:国際交流基金トロント日本文化センター(カナダ、トロント市)
テーマ:「日本語教育と生きた日本語」
参加者:カナダ各地、米国、日本から75名


●第11回ヨーロッパ日本語教育シンポジウム
主催:オーストリア日本語教師会、ヨーロッパ日本語教師会
日時:2006年9月14日~16日
会場:ウィーン大学(オーストリア、ウィーン市)
テーマ:「学習者中心の日本語教育―ヨーロッパ圏拡大の中で」
参加者:欧州22か国、米国、及び日本からから約140名


いずれの会場でも、中等教育段階向け初級映像教材『エリンが挑戦!にほんごできます。』、生教材の活用法を紹介する『日本語教師必携 すぐに使える「レアリア・生教材」アイデア帖』、20年にもわたるジャパンファウンデーションの各種海外日本語教師研修事業の中で培われた知見と経験に基づく『国際交流基金 日本語教授法シリーズ<全14巻>』など、最新の教材を中心に紹介し、会場からは、早く手に入れたい、すぐにでも使いたい、等々、熱心な反響がありました。


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また、ジャパンファウンデーションの日本語教師支援ウェブサイト「みんなの教材サイト」は、今年4月に、従来の日本語版、英語版に続き、新たに韓国語版が公開されました。これを次のとおり、韓国の学会で紹介しました。



●2006年度教室授業改善のための日本語授業研究発表大会及び自律研修
主催:韓国日本語教育研究会
日時:2006年8月10日~11日
会場:蔚山大学外国語教育院(韓国、蔚山市)
参加者:韓国の高校教員約320名

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ここでは、「みんなの教材サイト」の主要コンテンツである「教材用素材」を中心に、その内容や探し方などを説明すると共に、韓国の日本語教科書に合わせて、発展的な練習をするための教材用素材の具体的な利用例を紹介しました。


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