2018年6月のバックナンバー

2018.6. 1

ジャポニスム2018 (Vol.1)

西側諸国から見ると、日本は東洋のなかでも最も東の端に位置します。かつてヨーロッパ人は、東の果てに存在する文化国家に神秘性を感じ、強い関心を持ちました。
 マルコポーロは「東方見聞録」で日本を「黄金の国」と紹介しましたが、西洋社会がこの国に強い興味を持ったのは、その文化の独自性によるものだと考えます。
 文化というものは、生きるためのエネルギーです。新たなる価値を創造し、人生を奥深く豊かにするものは文化の力に他なりません。国際社会では、経済の力の方が目に見えやすいですが、文化の持つ力は本来、経済よりもはるかに大きなものです。