2019年10月のバックナンバー

2019.10.25

共に乗り越え、学びあう──災害経験で生まれた日米の絆と、世界に広がる防災意識

地震、台風、ハリケーンなど、 近年は特に世界各地で大規模災害が相次いでおり、将来の災害への備えは国際的な共通課題となっています。ルーヴァン・カトリック大学の災害疫学研究所(CRED)の調査によると、1998~2017年の20年間で、自然災害による世界の死者数は約130万人に上り、負傷者や支援が必要な状況にある人は約44億人、被害額は約29,080億ドルにまでに達しています。また、世界全体の災害発生件数の60%以上がアジアに集中する一方で、米国はこの20年で、大型ハリケーンなどの影響で最も甚大な経済的な損失(9,450億ドル)を被っていることも新たな傾向と言えます。年々大規模災害による犠牲者が増えていくなか、日本を含むアジア各国と米国とが、防災の知見を、国を超えて共有し学びあうことの重要性はますます増しているといえます。