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2013年4月のバックナンバー

2013.4.15

消えたアジア外交?-ベトナムで考えた日本外交の盲点

会場を埋めつくした数百人の熱気と射るような眼差し――ハノイとホーチミン市で学ぶベトナム国会大学人文社会科学大学の学生たちの日本への関心は、想像以上に高かった。ソフトパワーとパブリック・ディプロマシーについてわかり易く要点を衝いた渡辺靖教授のご講演とは趣を異にして、私に与えられた演題はちょっと硬めの"The Rise of China and Japan's Responses: Implications for Regional Security(中国の台頭と日本の対応:東アジア地域の安全保障への影響)"であった。

2013.4. 1

日米関係をベトナムから再考する

この3月、国際交流基金が主催するベトナム日本研究巡回セミナーに、添谷芳秀教授(慶應義塾大学)とともに参加した。テーマは「日本の国際関係~日本・中国・米国関係と東南アジア~」。私は"Soft Power and Japan's International Cultural Engagements(ソフトパワーと日本の国際的な文化的関与)"という演題で、主に各国のパブリック・ディプロマシーの動向を手掛かりに、日本の取り組みや課題について紹介した。